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価値観の一貫性


先日、ちょっとしたきっかけがあり、
インターネットのサイト「wikipedia」を見ていました。


「Wikipedia」。ご存知ですか?
まだご存知でない方は是非とも検索してみて下さいね。


Wikipediaというのは、インターネット上で
一般のユーザーの皆様で作り上げる、インターネット上の辞書なんですね。

一般の方が創られているものですから、
普通の辞書には絶対載っていないような事も、非常に細かく載っています。

それこそ、「ガンダム」なんていう単語から
「アインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックス」なんていう
超マニアックな単語(量子力学の用語です)まで、事細かく掲載されています。



そんなサイトを、「小説の参考になるような物はないかな」と思い
色々と見ていた時、ふと「坂口博信」という言葉に行き着きました。



「坂口博信」。
もちろん人名です。ご存知でしょうか。

名前だけでおわかりになる方は少ないでしょうが、
この方が、あの名作ゲーム「ファイナルファンタジー」の全ての作品の
シナリオ原作を担当されている方なんですね。

Wikipedia上で、この方の経歴や過去の作風の解説を読んでいたところ、
非常に面白い事が書かれていました。




ファイナルファンタジーと言いますと、
毎回ストーリーや登場人物が違い、連載もののような繋がり(関連性)が
無いにも関わらず、どの作品も人気があり、多数の作品が出ている名作シリーズです。
(最近は結構、苦戦気味のようですね)

しかし、大半の作品には
ある「価値観」が反映されているというのです。


それが、独特の「死生観」です。

wikipediaの解説をまとめますと、要は
「人は、死ねば星へと還り、星のエネルギーとなって、皆が一体化する」
というものです。
(ゲーム上では、「ライフストリーム」や「クリスタル」がそれに当たります)


確かに、思い返してみれば
私が遊んだファイナルファンタジーシリーズでは、確かにそういった
価値観が散りばめられていて、「FF」というシリーズの信頼になっているのは
そういう部分があり、非常に納得が行きました。

作品が違うのに、どのシリーズも好きになれるのは、
こういった「一貫した価値観」があるからなんだな、と実感しました。



これを、小説に変えて考えてみるとどうなるのか。


やはり、小説家もシナリオライターと同じで、
「一生に一本だけしか書かない」という事はありません。
一生の内で、幾つもの作品を書き上げていく事でしょう。


問題は「その時のスタンスがどうなのか」という事なんですね。

坂口さんの作品が、あれだけの人々に受け入れられた理由の一つは、
やはり「FFシリーズを通して一貫した価値観」なのだと思います。


「自分にはこの死生観がある。これを、全ての作品を通して表現するんだ」
という意志。

これが一貫しているからこそ、時代やキャラクターや設定が違っても、
同じように受け入れられるFFシリーズ、つまりは坂口さんの強みになったのだと思います。




……自分自身を振り返って見ますと。

私の作品では、多くは「女性 または女性的な感覚を持った男性」が
メインとなって、作品が展開しています。

そして、作品の中では「色」を重視する事で、
情景がイメージしやすい物語になるよう作っていると
自分では思っています。

そうした一貫性はあると思っていますが、
ただ、坂口さんのような「価値観の一貫性」で言えば、
やはりまだまだバラバラだなあ、と思うここ最近です。




では、「価値観の一貫性」を身につけるには、どうしたら良いのか。


ここからは非常にドロ臭い話に聞こえてしまうかも知れませんが、
やはり、「価値観」というものを磨こうと思うと、
それは小説を書いているだけでは難しいと思います。


ある時、私の友人が
「人と会う事が一番の学びだ」
と言っていましたが、「価値観を磨く」という意味で考えても
やはり同じなのかなと思います。


自分自身の価値観というのは、机の前で考えていても
生まれてくる事はありません。

やはり、人と会い、人に相談して、人とぶつかって、
そうしていく中で出来ていく物なんだと思います。

ある時は、尊敬する人に出会って真似をする事もあるでしょうし、
ある時は、分かり合えない人とぶつかり合って、別れる事でわかる事もあるでしょう。


そうしていく中で、価値観が少しずつ、変わっていきます。

そして、それがそのまま作品に反映されます。



小説や文章というのは本当に不思議なもので、
どんなに隠していても、自分が気付かないほんの小さな言葉遣いが
その時の価値観をダイレクトに表してしまうのだと思います。

私自身も、
昔の自分の作品を読み返すと、直接そう書いている訳ではないのに
その当時の価値観が、文章の合間から見えてくる事があります。
(そんな時、懐かしい友達と会ったような、ちょっと嬉しく切ない感じを覚えます)



小説家というのは、そうして変わっていくのかも知れませんね。


ある意味、小説というのは、
「人生の中のその一瞬を切り取って、冷凍保存したもの」
と言えるのかも知れません。

その時の価値観が、文章の合間から浮かび上がってきます。

そして、何年か後になると、もう当時の作品は書けなくなります。
(その時には価値観が変わってしまっていますから、
 同じ内容でも違う作品になってしまいます)


でも、それは悲しい事ではなくて、「価値観の一貫性」を創り上げるための
大切な一つのステップなのだと思います。

「価値観の一貫性」を創るのは、
今日や明日にすぐ出来る事ではありません。

人生の色々な経験を積んだ後に出来るものだと思います。

私もまだまだそのステップの途中にいる身ですが、
是非、皆さんと一緒に、今の価値観に更に磨きをかけて、
素敵な作品を幾つも書く事が出来るように進んで行ければと思います。


是非、一緒に、嬉しい想いも辛い想いもあわせながら
素敵な作品を書けるよう頑張っていきましょう!
プロフィール

しのぶ

Author:しのぶ
「言の葉使い」ブログ版へお越しいただき、ありがとうございます。

当ブログは更新を停止し、以下の新サイトへ移行しました。
今後とも新サイトにて、どうぞよろしくお願いいたします。

<移行先> :RealCreate~小説の書き方講座~
<URL > :http://real-create.com/

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