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完成度上げる為に、文章は三回書く



記事タイトルを見て
「……三回も?」
と思われるかも知れませんね。


そうです、文章は三回は書く必要があると思うんです。

私もこうして文章メルマガを出していますと、
「よくそんな文章が一発で書けますよね。僕には(私には)そんな
 才能がないから本当にうらやましいです」
というお言葉を頂きます。


しかしこれ、実は誤解なんですね。
基本的に一回で完璧な文章を書ける方は、おられません。
これは間違いなく言い切れます。


もう一度言います。

一回で完璧な文章を書ける方は、おられません。


逆に、一回書いただけで「これで完璧だ」と思われる方は
誤字脱字を見逃しているか、もっと良い表現があるのにそれを見逃しているか。
このどちらかになっているのだと思います。


まず基本的な考え方として。
文章の世界に「完璧」はあり得ません。

文章の世界は数学とは違い「正しい答え」がないのですね。

「ある表現が正しければ、他の表現も正しい。
 ただし、明らかに間違った表現は確かにある」
という世界なんですね。

まず、ここをご理解下さい。



そして、そんな世界の中で、私が個人的に考える範囲では、
完成度の高い文章を書くには、三つのステップがあると思うのです。

その三つのステップ。
それは、こういう形ではないかと思うんです。


ステップ1.文章の構成。
ステップ2.文章の精度。
ステップ3.文章の正確性。

文章を三回書くというのは、要はこの三つをクリアするためなんですね。


これだけではわかり難いですので、
ここからは、一つづつ解説していきたいと思います。


【ステップ1.文章の構成】

文章の構成というのは、ざっくりと言ってしまえば
「何をどういう順序で書いていくのか」という事です。


例えばこのメルマガ「言の葉使い」の場合。


基本的にいつも考えている構成を解説しますと、

1.まずは目を引くキャッチコピー
2.問題提起
3.それに対する解決策を一言で言い切る
4.その解決策をもう少し詳しく解説
5.具体例を挙げる
6.もう一度解説
7.まとめ

という流れで書いています。
もちろん、その回の内容によって構成は大きく変わりますが、
頭の中にある基本的な構成はこういう形を取っています。


先ほど、文章を三回書くとご説明しましたが、
このステップ1は、こういった「文章構成」を見るために書いています。

この段階では文章の正しさや美しさは全く考えませんので、
普段の言葉遣いだったり、略語が多かったり、文法的に間違っていたりします。
しかしそれらは一切気にせず、まずはラフな言葉で、
とにかく全体を見るために書いていきます。

絵の世界で言えば、「下書き」や「レイアウトの検討」になるのでしょうか。

「どのへんに何を書くのか」というのを見る。
そして、本当にそれで最後までつながるのかを試す。

そういう試験的な書き方です。


これが最後までつながって、ちゃんと文章になっている場合、
今はラフな書き方であっても、この方向性で間違いないという確信になります。
要は「この構成なら最後まで書ける」という意味ですね。

まずはこの確認です。これを確認せず、いきなり本番書きをしてしまうと、
文章の最後の方で破綻するケースがよくあります。

構成が崩れている文章というのは、このステップを飛ばしているから
ではないのかな、と個人的には思っています。

まずはこの確認をしましょう。
これが出来た時点で、次のステップ2へと移る事になります。



【ステップ2:文章の精度】

ステップ1の構成書きを終えて問題がなかった場合、
次はステップ2の執筆へと入ります。

ここで初めて、文法的に正しいか、この表現が一番良いのか、という
検討に入ります。(ステップ1は文章表現にこだわりませんので)


ステップ1で書いた文章は、とにかくラフな書き方をしていますので
細かい部分を見ていくと、ほとんどが間違っていたり適当だったります。

この適当な表現の集まりを、正しい表現へ正していくのがステップ2になります。


ただし、ここで注意したい点が一つ。
全体構成はステップ1で全て出来上がっていますので
構成自体を変えてしまうような表現はしない、という事です。

小説で言えば、設定そのものを変える必要があるような表現はしないという事。
メルマガで言えば、全体構成から外れた事は書き足さない事。


あくまで、文章の言い回しを考える段階ですので、全体の方針には
逆らわない事が大切です。

このステップでは、
「本当にこの表現で良いのか。もっと良い表現方法はないのか」
を探る事がメインになります。

一般的に「小説家」という言葉を聞いてイメージするのは
この段階の事ですよね。表現方法を検討する段階です。


ステップ1が全体を見るものなら、
ステップ2は細かい部分を見ていく段階です。


このステップが全て終わったならば、
文章としては90%が終わっていると言えるでしょう。

そして、最後にステップ3の執筆へと移ります。




【ステップ3.文章の正確性】

最後は「書く」というよりも、「チェック」の方が正しい表現かも知れません。

この段階では、誤字脱字や表現の揺れをチェックしていきます。

誤字脱字のチェックは当たり前の事ですが、
文章にこだわる場合に特に気をつけたいのが、この「表現の揺れ」です。


「表現の揺れ」。

聞きなれない言葉かも知れませんので、少し解説を。


これは、文章の最初の方と最後の方で、言い回しが違うという状態を言います。

要は、長い文章になればなるほど、最初の方と最後の方で
同じ内容なのに、表現方法がブレている事を言います。


例えば、最初の方では
「私」と書いていたのに、最後の方では「わたし」になっていたり。
「物」と書いていたのが、「もの」になっていたり。
「言います」と書いていたのが、「申します」になっていたり。
 文語表現だったものが口語表現になっていたり。
 

要は、「全体を通して、統一性のある表現をしているか」をチェックする段階ですね。
細かい点を再点検して書き直すステップです。


これが非常に難しいところです。

ここをあまりに厳密にすると、実は文章が逆につまらなくなってしまうんです。

私のメルマガでも
「~なんです」「~なんですね」「~なんですよね」という
表現が混在しています。

厳密に言えば、これは統一すべきなんです。

しかし、本当に「~なんです」に統一すると、あちこちに同じ表現が
氾濫して「うっとおしい」「しつこい」文章になります。

しかし、これをあまりにバラバラにしていると
「ブレている」表現になります。

ここは個人の感覚による所が大きいですから、
「これが正解」というルールはありません。

要は自分自身がこの表現に納得出来るか。それによる所が大きいと思います。

自分の納得出来る範囲内で、なるべく統一感を持たせる。
これを検証するステップとなります。




【これら三つのステップを通して】

これらの三つのステップを踏む事で、文章の精度はかなり上昇するでしょう。


この三つの段階をまとめますと。

ステップ1 :全体のおおまかな構成を見る事が目的 (全体構想)
ステップ2 :細かい部分を書き込む事が目的 (詳細作成)
ステップ3 :全体の細かい部分をチェックする事が目的 (全体確認)


…という形になります。


こうする事で、
全体のバランスと細かい部分の正しさとを両立する事が出来るようになります。

三回文章を書くというのは、こういう意味なのですね。


これを一回の執筆だけで完璧にやろうと思うと
相当の集中力と記憶力と才能が必要になりますから、なかなか
普通の方には出来ません。

私などは絶対に無理ですので、なるべくこの3ステップを通るようにしています。


ただ。

これも絶対のルールではありませんから、書く文章によっては
ステップを省く事も増やす事もあります。

普段のメールやメルマガでは、文章構成が頭の中だけでおよそイメージ
出来ますので、ステップ1を省く事は多々あります。(つまり、ステップ2と3のみです)

逆に、かなりボリュームのある長編小説の場合、細かい部分の書き込みや
文章の表現揺れチェックが一回で完璧になど出来ませんので
それぞれ三周ほどする事になります。
(ステップ1が一回、ステップ2と3が、それぞれ三回。
 合計七回の書き直しという事ですね)



要は、自分がその作品(文章)にどうすれば納得できるか、だと思います。

一回で納得できる事もあれば、七回見ても納得出来ない場合もあります。


また、方法論はこれだけではないですから、、
もっと細かい方法もあれば、もっとざっくりした手法もあり得ます。


結局のところ。
方法論はあまり大きな問題ではないのですね。


私がこの3ステップを使っているのも、最終的には
「これなら世に出しても恥ずかしくない、良い文章だ」と
自分で思える段階にまで持っていく事が目的です。
この方法を守る事が目的ではないんです。



自分の胸に尋ねてみて、
「自分の出来る、最高の表現をした」と
思える段階にまで持っていく事が大切です。

そのための方法論は、どんな手法であっても良いと思います。

まずはご自分の納得出来る形で、
ご自分の納得出来るレベルにまで文章を持っていけるように書いてみましょう。


もしも。

「どうやったら自分の納得出来る文章レベルにまで
持っていけるのかがわからない」という場合は、是非一度
この3ステップの手法を試してみてください。

素直に納得がいく場合もあれば、「ここはもう少し変えたい」と思う事も
あるでしょう。

その時は、ご自分の納得が行くように是非アレンジしてみて下さい。

そうして、ご自分の納得が行く方法を、自分自身で
創り上げていく事が大切なのではないのかな、と思います。

文章のレベルアップに悩まれた際は、是非お試し下さい。
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プロフィール

しのぶ

Author:しのぶ
「言の葉使い」ブログ版へお越しいただき、ありがとうございます。

当ブログは更新を停止し、以下の新サイトへ移行しました。
今後とも新サイトにて、どうぞよろしくお願いいたします。

<移行先> :RealCreate~小説の書き方講座~
<URL > :http://real-create.com/

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